エコラボ、ライフサイエンス&重要産業市場向けに高価値の分離・精製ソリューションを提供する、急成長中のグローバルトッププロバイダー、Purolite 社を買収

エコラボ、約 $37 億を現金払い

2021年10月28日
Sun over the earth's horizon from space.

買収のハイライト:

  • 強力な戦略的適合性 - 利益率の非常に高い製品およびサービスソリューションを提供する、新たな主要グローバルプラットフォーム。ライフサイエンスおよび産業市場をリードする重要な顧客の最終製品の安全性と品質向上を実現。
  • 大規模な成長市場 - 推定 $50 億の液体分離・精製市場で活躍するリーディングカンパニーであり、バイオ医薬品では 2 桁、産業用では 1 桁台後半の成長を達成。
  • 着実な成長の実績と、魅力的な利益率が見込まれる将来性 - 高成長、高利益率の既存のライフサイエンス事業を 2 倍の規模に発展させると同時に、新たなサービスを追加し、産業分野に新たな機会を創出。
  • 経常収益を持つグローバルリーダー - ハイエンドのイオン交換樹脂で $4 億近い売上を誇るグローバルリーダー。顧客のオペレーションに不可欠な精製ソリューションのための消耗品の売上が約 95%。ライフサイエンス分野で通常 FDA への医薬品申請の一部となるため、経常性の高いビジネスモデル。
  • 画期的なイノベーション - mRNA ワクチンの製造やがん治療用のモノクローナル抗体の精製において優れた性能を発揮することが評価されている、独自の噴射アガロース樹脂ビーズの開発など、イノベーションのリーダー。
  • 2022年には中立的となり、2023年には調整後 1 株当たり利益に約 $0.10 のプラス効果を期待 - 取引の償却は 1 株当たり $0.26 程度になる見込み。

ミネソタ州セントポール、2021年10月28日:エコラボは、溶液の分離・精製のため高性能のイオン交換樹脂における世界的なリーディングカンパニーで、現在急成長を遂げている Purolite 社を買収する契約を締結しました。Purolite 社は、ライフサイエンス業界における安全で高品質な薬剤の生産やバイオ医薬品製品の精製に不可欠な存在で、当社が現在提供する製品・サービスを高度に補完することになります。また、同社はマイクロエレクトロニクスや原子力、食品および飲料などの重要な産業市場向けに、精製・分離ソリューションを提供しています。買収は、約 $37 億相当の現金取引として行われます。ペンシルベニア州キングオブプルシアに本社を置く Purolite 社は、30 か国以上で事業を展開しており、従業員数は全世界で約 1,000 名、2021年には $4 億近い売上を見込んでいます。

Purolite 社は独立したグローバル ビジネスユニットとして経営され、その全体の業績は、エコラボのライフサイエンス事業部のもとで報告されます。

取引は、規制当局の承認を得て慣習的な決済条件を満たした後、2021年第 4 四半期に完了する予定です。その他の詳細は発表されていません。

今回の買収について、エコラボの社長兼最高経営責任者である Christophe Beck(クリストフ・ベック)は、次のように述べています。「2021年の売上高が $4 億で 10% 台半ばの成長率を誇る Purolite 社の買収により、弊社はバイオ医薬品および産業用の精製ソリューション分野で急成長を遂げ、非常に高い利益率を誇るリーディングカンパニーを迎えることになります。弊社はこの買収により、mRNA ワクチンやがん治療薬のモノクローナル抗体の精製など、高成長・高利益率のライフサイエンス事業においてビジネスチャンスを大幅に増やすことができるでしょう。クリーンで安全な処理を行うエコラボの先端技術と、Purolite 社の革新的な樹脂技術を組み合わせることで、お客様の最終製品をより良く、より安全で健康的に、一層の効果アップを可能にする包括的で画期的な製品とサービスをご提供してまいります。同時に、高度なマイクロエレクトロニクスの研磨や原子力発電における水の超純化、食品・飲料の味や品質の向上のほか、電気自動車のバッテリーに用いられるリチウムのようなハイエンドの貴金属の抽出、そして水素燃料電池の製造など、すでに弊社がリードしているポジションを補完する業種で、弊社の能力をさらに拡大することが可能です」。

「この買収により、ライフサイエンス市場と産業市場の両方で 2 桁の成長が見込まれる、強力なグローバル成長プのラットフォームがまた 1 つエコラボに加わることになり、 イノベーションや顧客への販売機会の包囲、将来的な M&A など、新たな機会が創出されます。この新たな成長プラットフォームは、救命医薬品、高品質の食品、ハイテク産業向けの超純水の品質と安全性をさらに高めるハイエンドの精製ソリューションを提供します。また、水の再利用やリサイクルに関連する製品・サービスをさらに向上させるための新しいソリューションや、PFAS の改善などお客様向けの環境対策プログラムを向上させる革新的ソリューションを提供します」。

「また、私たちは Purolite 社がもたらすユニークな人材、科学的な専門知識、新たなサービスにより、弊社のリーダーとしてのポジションをさらに高め、継続して株主の皆様に多大な利益をもたらすことができると期待しています。」

Purolite 社の最高経営責任者である Steve Brodie(スティーブ・ブロディ)は、次のようにコメントしています。「過去 40 年にわたり、高度なスキルを持ったひたむきな従業員の支援と貢献により、弊社は業界において、そして顧客のために、ダイナミックな力を発揮する企業へと成長しました。私たちのビジョンと起業家精神を支えてくれた従業員と経営陣に心から感謝しています。私は家族ともども、エコラボがこうした伝統を引き継ぐことができると固く信じてしています。Purolite はエコラボの傘下に入り、安心して高成長、革新、品質を探求するという弊社の目標をこれまでと同じく維持できると確信しています。」

エコラボは、手元にある約 $8 億の現預金と低コストの借入金により、約 $37 億を現金で支払います。この取引の構成により、推定正味現在価値で約 $3 億の税効果が見込まれます。リターンは、加重平均資本コストを大幅に上回ることが期待されます。

今回の買収は相乗効果による成長を目的としているため、エコラボでは Purolite 社の買収によるコスト面での相乗効果はわずかなものになると考えています。この買収は2022年にはプラスマイナスゼロの結果となり、2023年には調整後 1 株当たりの利益に $0.10 程度のプラス効果をもたらすと予想され、取引の償却は 1 株当たり約 $0.26 となる見込みです。

エコラボは、買収後も強固な投資適格格付けを維持する見込みで、2023年には「Aレンジ」の格付けに戻ることを計画しています。

今回の取引に関しては、JP モルガン証券がエコラボの独占的な財務アドバイザーを、Baker McKenzie が法律顧問をそれぞれ務めました。

ウェブキャストの詳細

エコラボは、10月29日 8:30 a.m.(米国東部標準時)より、Purolite 社の買収発表を振り返るライブウェブキャストを開催します。このウェブキャストは、関連するプレゼンテーションのスライドとともにエコラボのウェブサイト(www.ecolab.com/investor)で公開されます。

エコラボについて

約 300 万ヵ所におよぶ企業顧客の拠点で、信頼されるパートナーとしてサービスをお届けするエコラボは、水と食品衛生、感染予防に役立つソリューションとサービスのグローバルリーダーです。年間売上高 $120 億、44,000 名の従業員を抱えるエコラボは、食品衛生の向上、清潔かつ安全な環境の維持、水とエネルギー使用の最適化を実現するための包括的なソリューション、データに基づく洞察、お客様に合わせたサービスを提供することで、全世界 170ヵ国以上にまたがるお客様の食品、ヘルスケア、ホスピタリティ、産業市場における業務効率とサステナビリティを向上させます。www.ecolab.com

Purolite 社について

Purolite 社は、樹脂技術とサービスのグローバルリーダーです。世界で最も規制の厳しい産業で使用される、非常に小さなビーズの開発と製造に携わっています。バイオ医薬品や製薬、マイクロエレクトロニクス、原子力などの産業では、特定の元素や化合物を分離、除去、または回収するために、Purolite 社のソリューションが活躍しています。急成長している $30 億規模のライフサイエンス市場において、Purolite 社は、モノクローナル抗体や遺伝子細胞治療、慢性疾患の免疫学的治療、COVID-19 などのワクチンなど、高品質な医薬品を製造するための重要なソリューションを提供しています。大規模なテクニカルセールスチーム、5 つの R&D センター、4 つの製造施設を擁する Purolite 社には、最も複雑な課題に対処するためのカスタマイズされたハイエンドソリューションを提供する体制が整っています。

将来の見通しに関する注意事項

このニュースリリースには、将来の出来事や将来に対する当社の意図、信念、期待、予測に関する特定の記述が含まれており、これらは1995年米国私募証券訴訟改革法に定められている「将来の見通しに関する記述」に該当します。将来の計画、行動または出来事に関する議論について使用される「可能性が高い」、「見込まれる、「継続する」、「予想される」、「確信している」、「期待している」、「推定する」、「見積もる」、「可能性がある」、「予定する」、「意図する」、「計画する」、「信じる」、「目標とする」、「予測する」(これらの否定表現や派生語を含みます)などの語句や類似の表現は、一般に将来の見通しに関する記述と見なされます。これらの将来の見通しに関する記述には、Purolite 社の買収によるメリット、買収完了の予想時期、税効果、償却費、リターン、売上成長率、調整後一株当たりの利益、および信用格付けに関する記述が含まれますが、これらに限定されません。これらの記述は、当社の経営陣の現時点での見込みに基づきます。このニュースリリースには、リスクおよび不確実性が複数存在するため、記載された将来の見通しに関する記述と実際の結果が大きく異なることがあります。これらのリスクおよび不確実性には以下が含まれます。(i) 買収に必要な規制当局の承認または許可が得られないリスク、または必要な規制当局の承認の影響で買収が遅れる、当社に悪影響を与えたり買収を断念する原因となる可能性のある条件が課されるなどのリスク、(ii) 買収完了のための条件が満たされないリスク、(iii) 買収完了前に、深刻な事態の変化、事象、出来事が当社あるいは Purolite 社に影響を及ぼし、買収に遅れが生じる、当社が買収を断念するといったリスク、(iv) 当社と Purolite 社の事業統合を成功させるうえで生じる可能性のある問題。その結果、統合された事業が期待通りに効果的かつ効率的に運営されない可能性、(v) 買収で予想外のコスト、債務、遅延が生じる可能性、(vi) 当社の信用格付けが、現在見込んでいるものと異なるリスク、(vii) 買収を巡る不確実な要素の結果、当社または Purolite 社の事業が悪影響を受けるリスク、(viii) Purolite 社の予期せぬ経営上のリスク、(ix) 買収取引による混乱が、顧客や従業員、サプライヤーとの関係に悪影響を与えるリスク。

また、その他の未知あるいは予測不可能な要因が、当社、Purolite 社、および統合された事業の将来の結果、パフォーマンス、または成果に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。当社に当てはまるこれらのリスクおよびその他のリスク、不確実性に関する詳細な説明については、最新の Form 10-K の項目 1A および米国証券取引委員会に提出されたその他の公的書類をご覧ください。これらのリスク、不確実性、仮定および要因に照らして、本ニュースリリースで述べられている将来の見通しに関する事象は、発生しない可能性もあります。将来の見通しに関する記述は、その時点のものであり、過度に信頼すべきではない点にご留意ください。エコラボは、法律で義務付けられている場合を除き、新しい情報、将来の事象、または見込みの変化の結果に関わらず、将来の見通しに関する記述を更新する義務を負うことはなく、その義務を明示的に否定します。

非 GAAP 財務情報

本ニュースリリースには、調整後の希薄化後一株当たり利益をはじめ、米国で一般に公正妥当と認められた会計原則(以下「GAAP」)に準拠して計算されていない財務指標が含まれます。これらの指標は、当社の業績に関する追加情報としてご提供しています。当社はこれらの非 GAAP 指標を、業績の評価や、インセンティブ報酬に関するものを含む財務上および経営上の意思決定を下すために社内で使用しています。これらの指標を提示することは、投資家の皆さまに当社の業績に関するより高い透明性を提供することになるとともに、業績の前期間との比較に有用であると当社は考えます。

調整後の希薄化後一株当たり利益に関する非 GAAP ベースの調整財務指標は、特別(利益)および費用、個別の税項目の影響を除外しています。当社は、営業成績の期間ごとの評価に著しい影響を与え、過去の傾向や将来の業績に関連する費用を必ずしも反映しないと考えられる項目を、特別(利益)および費用、個別の税項目、特定の外部要因に含めています。

これらの非 GAAP 財務指標は、GAAP に準拠してはおらず、GAAP に代わるものではありません。また、他社が採用している非 GAAP 指標とは異なる可能性があります。投資家の皆さまは、当社の事業を評価する際、単一の財務指標に依存されるべきではありません。投資家の皆さまには、これらの指標を本ニュースリリースに含まれる GAAP 指標と併せてご覧になるようお勧めいたします。

調整項目について、有意義または正確な計算、推定ができず、不合理な努力なしには情報が得られない場合、当社は将来の見通しに関する非 GAAP推定値(本報告書に掲載されているものを含む)についての調整表は提供しません。これは、まだ発生していない事項、当社がコントロールできない事項、および/または合理的に予測できない様々な事項の発生時期や金額を予測することが本質的に難しいためであり、調整後一株当たり利益と最も比較可能な将来の GAAP 財務指標である報告済みの一株当たり利益に影響を与えるためです。同じ理由により、入手不可能な情報の重要性についても言及することはできません。

###

(ECL-A)

お問い合わせ:

Michael Monahan(マイケル・モナハン)
+1 651 250 2809

Andrew Hedberg(アンドリュー・ヘドバーグ)
+1 651 250 2185

2021年10月28日

関連ニュース