よりサステナブルなビール造りへの挑戦
背景
事業を展開するコミュニティにポジティブな影響を。4 Pines Brewing Company は、地球環境問題、そして気候変動と水利用の課題に全力で取り組んでいます。このビール会社は、推定で年間約 2000 万パイント相当のビールを販売しています。
4 Pines は、衛生状態を保ちつつ以下の達成を目指しました:
- 醸造貯蔵庫で使用する水をはじめとする資源の依存度を低減
- 作業者の化学薬品への暴露を抑え、全体的な化学薬品の取り扱いを改善
- 商品の品質はそのままに、オペレーション効率を向上
「エコラボの特注ソリューションを活用することで、水とエネルギーの使用量を削減するとともに、ビールの製造や瓶詰を可能なかぎり安全かつ衛生的に行えるようになりました。」- Chris Willcock(クリス・ウィルコック)/ 4 Pines 醸造責任者
技術革新
4 Pines は、水とエネルギーの使用量を削減し、安全と衛生を維持しながら業務全体の効果を高めるため、エコラボと力を合わせて数々の特注ソリューションを導入してきました。
定置洗浄(CIP)ソリューション「3DT CIP」もその一つです。このソリューションは、腐食性の最終洗浄水を回収、処理、再利用することで、化学薬品と水の両方の使用量を削減します。
水(および化学薬品)の使用量をさらに削減するため、4 Pines は 定期的にインライン処理を行っています。これにより、腐食性の水を貯蔵するタンクの排水・注水が不要になります。また、CIP システムはワイヤレス技術を用いた自動処理により、タンク供給弁パルスと移動式 CIP リターンポンプの両方を制御し、水の使用を常に最適な状態に保ちます。
さらにエコラボは、4 Pines が使用する発酵槽の処理時間を短縮するため、タンクのガスを除去してオペレーションとエネルギーの効率を高める二酸化炭素(CO2)抽出システムを開発・設置しました。このプロセスでは、CIP 実施中の腐食による減耗だけでなく、再処理による化学的損失やダウンタイムも減らすことができます。こうした努力により、4 Pines は、タンクの稼働率と生産量を大幅に高めることに成功しました。
日々の業務で成果を
4 Pines の醸造責任者、Chris Willcock 氏は次のように話しています。「エコラボの特注ソリューションを活用することで、水とエネルギーの使用量を削減するとともに、ビールの製造や瓶詰を可能なかぎり安全かつ衛生的に行えるようになりました。」
9 か月にわたるエコラボとの協力を通じて、4 Pines は次のような成果を得ることができました:
- ビールの製造工程における水の使用量を削減。製造工程においてビール 1 リットルあたり 3.8 L から 3.4 L(1 週間で最大 60,000 リットル)の水を節約。
- 繁忙期には、1 週間でビール 1 リットルあたり 2.6 L の水を節約。
- 発酵槽やビールタンクのより安全な洗浄・殺菌システムの導入により、作業員の化学薬品への暴露を低減。
- クリーニングの信頼性と制御を向上。データの傾向分析と自動システムを活用することで、製造工程の衛生管理を徹底。
4 Pines Brewing Company は、ニューサウスウェールズ州マンリーの地ビールメーカーとして2008年に創立されました。現在は、Carlton & United グループ会社として事業を展開しています。
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