エコラボ、気候変動に強い水と公衆衛生インフラ構築に向け、インパクトファンドに投資して総額 $1 億以上を調達
WaterEquity の新しいファンド「Water and Climate Resilience Fund I 」は、世界の 1500 万人の人々が安全な水と衛生設備へアクセスできるようにすることを目的としています。

写真提供:Water.org & WaterEquity
ビジネスの成功と持続可能な未来にとって、効果的な水管理はとても重要です。この目標を達成するためには、世界的な水インフラへの投資は必要不可欠であり、企業が強固なウォーター・スチュワードシップ戦略を追求できる貴重な機会です。
エコラボは近年、新興市場における水と公衆衛生プロジェクトへ重点的に資金を提供するよう取り組む資産運用会社、WaterEquity の新しいファンドに投資しました。同ファンドは、アフリカ、アジア、ラテンアメリカ地域の 1500 万人の人々に、安全な水や衛生設備を提供することを目指しています。
サステナビリティに焦点を当てたこのプライベート・エクイティ・ファンドには、ウォーター・スチュワードシップ、サスティナブルな開発、気候変動への適応に向け、共同で取り組むエコラボ、Microsoft、Starbucks、Xylem をはじめとする企業、財団、機関投資家からなるユニークなグループが結集し、すでに 1 億ドル以上を調達しています。この革新的な資金調達モデルは、投資家に経済的利益をもたらしながら、水へのアクセスと水レジリエンスに関する世界的に重要な目標をより早く達成できるよう支援します。
「水は、今日私たちが直面しているあらゆる主要な地球規模の課題の中心です。水と公衆衛生に関する世界的な問題への対応は、安全な水へのアクセスを確保することだけではありません。気候変動に対する回復力を高め、世界的にジェンダー平等を推進し、何百万人もの人々の健康と教育の成果を変革することです」と、WaterEquity および Water.org の共同創設者である Matt Damon(マット・デイモン)氏は声明で述べています。「水インフラへの投資は、すべての人にとってより明るく、より持続可能な未来を創造する上で最も強力な手段のひとつです。」
気候変動と水不足が深刻化する中、世界中の何十億もの人々を守るために、水インフラへの多大な投資がこれまで以上に重要となっています。世界銀行によると、すべての人々が清潔な水と衛生設備へアクセスできるようにすることを目的とした持続可能な開発目標 6 を達成するには、現在の上下水道システムへの投資額を 4 倍に増やす必要があるということです。この財務上のマイルストーンは、集団的活動における重要な節目であり、政府、民間部門、NGO など、多様な利害関係者が協力し、革新的な資金調達ソリューションを構築することが求められています。
「エコラボは、40 を超える業界のお客様のために 1 兆ガロン以上の水を管理するグローバルな水のリーダーとして、水資源が豊富で持続可能な明るい未来の構築に重点的に取り組んでいます」と、エコラボの上級副社長兼サステナビリティ最高責任者の Emilio Tenuta(エミリオ・テヌータ)は話します。「エコラボは、WaterEquity の Water & Climate Resilience Fund に投資することで、数百万人の人々に清潔で安全な水を提供するにあたり大きな役割を果たしています。この取り組みは、ビジネスの成功と持続可能な開発は本質的に結びついている、という当社の信念を明確に示しています。」
エコラボも出資した Global Access Fund IV を含む 4 つのインパクトファンドの成功を土台にしたこの新たな取り組みでは、水の大量供給、配水、排水処理、再利用など、気候変動に強いインフラプロジェクトに焦点を当てています。
同ファンドの初期投資先の一つは、淡水管理を専門とするインドの成長企業となる見込みです。同社の特許取得済み雨水収集システムは、水不足や洪水の影響に対処するもので、雨水を非飲用水として利用したり、地下帯水層を補充するのに役立ちます。インドは世界の人口の 18% を占める一方で、水資源はわずか 4% しかなく、世界でも最も水不足に苦しむ国のひとつです。

写真提供:Water.org & WaterEquity
「エコラボは、WaterEquity の Water & Climate Resilience Fund に投資することで、数百万人の人々に清潔で安全な水を提供するにあたり大きな役割を果たしています。この取り組みは、ビジネスの成功と持続可能な開発は本質的に結びついている、という当社の信念を明確に示しています。」
Emilio Tenuta(エミリオ・テヌータ)
エコラボ上級副社長兼サステナビリティ最高責任者
Gary White(ゲイリー・ホワイト)と Matt Damon(マット・デイモン)によって設立された WaterEquity および非営利団体 Water.org は、すべての人々に安全な水と衛生設備を提供するという共通のビジョンを持って活動しています。両組織は協力して資本市場を活用し、世界的な水危機の終息に貢献します。
エコラボによる WaterEquity Fund への投資は、世界的な水問題における協調的な取り組みの重要性を明確に表しています。エコラボは、他の大手企業や機関と協力することで、自社のウォーター・スチュワードシップの目標達成を推進しつつ、世界の水資源を守るためにより幅広い活動に携わっています。
エコラボのウォーター・スチュワードシップへの取り組みに関する詳細は、www.ecolab.com/corporate-responsibility/environment/water-stewardship をご覧ください。