ルイジアナ州ガリービルのエコラボ施設がウォーター・スチュワードシップのリーダーに認定

アライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ(AWS)基準導入のケーススタディ

背景

ルイジアナ州ガリービルのエコラボの製造施設は、水処理用化学混合物とポリマーを主に製造する化学工場です。ガリービル施設は、米国最大の水域ミシシッピ川流域の一部であるミシシッピ川下流域に位置しています。工業用水はミシシッピ川から直接取水し、工場内で処理されます。

ここはエコラボのなかでも 2 番目に水を使用する施設であり、公益事業 St. John's Parrish からの飲料水に依存しています。St. John's Parrish は、ミシシッピ川から水を引くライオンズ水処理プラントから取水しています。排水は工場内で処理され、ミシシッピ川に直接放水される一方、雨水はガリービルの水路に放水され、モールパ湖に流出します。

製造施設全体の水管理に対する包括的アプローチへのエコラボの取り組みに沿って、同社はアライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ(AWS)国際水基準をガリービル工場に導入しました。 


背景

ガリービルのエコラボ施設のチームは、2020年までに製品 1 トンあたりの水使用量を2016年の基準値から 32% 削減するというチームの目標を達成するため、業務全体の水使用量を節約する余地があるかどうか施設を評価しました。水削減の機会は、復水の回収、冷却塔の最適化、脱塩装置の再生、排水のリサイクル、生産キャンペーン、サンドフィルターの逆洗、洗浄の最適化の分野で特定されました。こうした機会を優先するには、ナルコ ウォーターの工業用エンジニアリング、コーポレート・サステナビリティ、ガリービルにおけるエンジニアリング、安全衛生環境(SHE)チーム全体の協力が必要となります。

水削減の影響、ソリューションに必要な資本および運営コストをチャート化するため、実現可能性調査が行われました。また、工場の水リスクを理解するためにエコラボの Water Risk Monetizer も活用されました。節水を達成するため、工場全体で節水プロジェクトが優先的に実施されました。5 つの AWS 基準の成果のうち、ガリービル施設は、水収支の持続可能性、良好な水質状況、関連性と現場へのリスクのバランスを保つ重要な水関連エリア (IWRA) に注力しました。

42 million gallons of water saved

ウォーター・スチュワードシップを推進するエコラボの立場は、当社とそのお客様がビジネスに利益をもたらせるよう水資源を使用する機会を見出すことにより、責任あるウォーター・スチュワードシップに対するエコラボの世界的な取り組みを正式に表しています。

AWS Certification Plant Imagery

年間合計 4200 万ガロンの水を削減。リスク調整後のコスト削減額 $472,000 USD に相当。

ソリューション

以下のソリューションは、ガリービル工場が掲げる 32% の節水目標の達成に貢献しています。以下のプロジェクトは施設の水バランスの改善に役立つものであり、全体的な水の使用量を削減するために完了しています。

  • 工場による川からの取水を削減するためサンドフィルター逆洗を再利用し、全体的な水使用を 12 % 節約
  • ラテックス使用エリアでのキャンペーンにより洗浄を減らすことで、水使用量を 2 %削減
  • 鉄道車両と反応槽の洗浄時間を標準化することで、全体的な水使用量を 2.5 %削減
  • 脱イオン水装置の再生から使用済み腐食剤を回収することで、1 日あたり 2,000 ガロンの水を節約
  • 無水小便器を含むトイレの改装により、飲料水の使用量を 0.5% 削減
  • 施設の排水を最大 45% 回収できる総合的なプラントリサイクルシステムのパイロット試験

現在進行中のプロジェクトは以下のとおりです。

  • 施設ですべての復水の 70~80% を回収することを目標とした復水回収 • 冷却塔の交換
  • タンク洗浄の標準化と最適化
  • ポンプシールフラッシュの交換とポンプシールポットの設置
  • 工場の冷却塔からの排水の再利用を含む、工場全体にわたるリサイクル水による複数の小規模水流

工場用水と排水の水質を良好に維持するため、工場内で水質検査を毎日実施するほか、ゲリービルの排水許可に準拠するよう外部業者によって排水を毎週検査しています。工場では、厳密な検査計画および詳細な環境流出の緊急対策を用意しており、これらは AWS 標準の導入により一層強化されています。水はミシシッピ川に直接排出されるため、良好な水質目標を達成する取り組みは、ガリービル施設の集水域において特に重要性の高い IWRA の衛生状態に寄与しています。


Ecolab's Carson, CA, Plant Location

パフォーマンス

  • 年間合計 4200 万ガロンの水を削減。リスク調整後のコスト削減額 $472,000 USD に相当。
  • 2019年の製品 1 トンあたりの水使用量を2016年の基準値から 1.4% 削減。

水管理

工場レベルでは、ユーティリティチームのリーダーである Dave Moore(デイブ・ムーア)が流入/排出する水処理の最終責任者を務めています。工場の環境エンジニアである Rodney Bourgeois(ロドニー・ボージェス)は、排水許可への準拠と現場における環境問題や水に関する問題を担当しています。どちらのケースでも、施設のプラント管理者である Jim Kulesa(ジム・クレサ)が最終的な責任者となります。

会社で最上級のビジネスリーダーと部門責任者で構成されるサステナビリティ・エグゼクティブ・アドバイザリー・チームが、サステナビリティ・チームを指揮するとともにアドバイスを提供します。さらに、エコラボのウォーター・スチュワードシップのポジションとグローバル SHE のポジションは一般に公開されており、水関連の問題やコンプライアンスへの取り組みおよびガイダンスとして機能します。

2019年は、施設において水に関する違反はありませんでした。流出や水に関する問題が発生した場合に備え、工場ではインシデント発生源の根本原因分析を含む強固なインシデント対応計画を策定しています。


ウォーター・スチュワードシップのこれまでの経緯

工場内における操業上の改善策に加え、エコラボのガリービル施設の外部ウォーター・スチュワードシップ活動も継続して行っています。ガリービル集水域で最大の IWRA はミシシッピ川であり、工場の運転と地域の水利用者にとって必要不可欠です。工場と関連する地元の利害関係者の間における共通の課題には、ハリケーンや熱帯性低気圧などの自然災害、洪水、水質汚染、地盤沈下、水インフラ、湿地や在来種の喪失などがあります。こうした共通の課題に対処するため、エコラボは流域内の他の水利用者とも連携しています。

エコラボは、Louisiana Water Synergy Project (LWSP) に企業として積極的に参加しています。US Business Council for Sustainable Development (USBCSD) によって設立された LWSP は、ミシシッピ川下流域の 20 社を超える企業と提携し、広範囲にわたる供水、水質、雨水、沿岸の復旧に関する問題に取り組んでいます。四半期ごとの会議の一環として、エコラボは AWS 基準を推進しながら、同社のウォーター・スチュワードシップ戦略と進捗状況を伝えています。

また、エコラボは1996年にナルコ ウォーターと Marathon 社によって立ち上げられたグループの Community Action Panel (CAP) に隔月で参加し、水に関する問題について地元の企業や地域住民を含む地元のステークホルダーと関係を築いています。エコラボは、CAP と AWS の状況を常に伝え、AWS 基準の成果の領域 5 つの慣行についてフィードバックを求めています。

さらにエコラボ財団は、ザ・ネイチャー・コンサーヴァンシー(TNC)とのパートナーシップを通じて Loch Leven プロジェクトをサポートし、10,000 エーカーの湿地帯を復元して利用価値を高め、121 億ガロンの洪水時の貯水機能を地域コミュニティに提供しています。地域のウォーター・スチュワードシップの取り組みに加え、エコラボのグローバル寄付プログラムであるソリューション・フォー・ライフは、TNC およびプロジェクト WET 財団という 2 つの世界的な非営利組織(NGO)とのパートナーシップを通じて、淡水を保全・保護する同社の使命を着実に果たしています。


ガリービルのケーススタディの図解版は、エコラボの2019年度コーポレート・サステナビリティレポートの 25~26 ページでご覧いただけます。

 

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