目的の達成と、支援を必要とするコミュニティを向上させるために様々な組織と協力するエコラボの取り組み

エコラボの Global Community Impact 担当バイスプレジデント兼エコラボ財団のプレジデントである Kris Taylor(クリス・テイラー)が、World Emergency Relief の CEO である Kristy Scott(クリスティ・スコット)氏と、最も助けを必要とする人々を支援するために行う集団行動のインパクトについて意見を交わしました。

2023年2月22日
Ecolab associates volunteering

ボランティア活動をするエコラボ従業員。

エコラボの目標は人々、そして生命維持に欠かせない資源を守ることです。その目標を達成する 1 つの方法として、コミュニティリーダーとしての役割を果たし、人々の食の安全を推進して、水の利用の最適化に加え、人々、地球、ビジネスの健全性を守ることがあります。

2022年には、企業からの寄付とエコラボ財団からの助成金、製品の寄付、従業員のボランティア活動を通じて、8300 万ドル*の救援資金を提供しました。これは、2021年に行った寄付の 2 倍以上です。

 

世界中のコミュニティの可能性を実現するための私たちの取り組みの多くが、当社の企業としての価値感に賛同し、共通の目的に向けて活動する組織とのパートナーシップによって支えられていることは認識に値します。

 

そのようなパートナーシップのひとつが、非営利団体 World Emergency Relief(WER)です。 エコラボは昨年、WER の協力により、 支援を必要とするコミュニティのために、全世界で 7200 万ドル以上のクリーニング、消毒、公共衛生製品を配布しました。このパートナーシップのインパクトについて話し合うため、エコラボ Global Community Impact 担当バイスプレジデントであり、 エコラボ財団のプレジデントでもある Kris Taylor は、WER の CEO を務める Kristy Scott 氏に連絡をとりました。

 

この会話は要点を明確にするため、要約および編集されています。

 

Kris Taylor: 当社は、すべての人々が繁栄を享受できる、より持続可能な未来を構築するために正しい行動を取ることを含め、私たちの価値感をすべての事業に取り入れています。そちらの組織とともに歩んできたここ数年間で、当社の目的と運営方法に共通点があることが分かりました。WER について、組織の詳細とその目的を教えてください。

Kristy Scott: WER の存在意義は、清潔な水、食品、医療、教育へのアクセスなど、子どもたちの重要なニーズに応えることです。私たちは、これら重要なリソースが人々を貧困から救済し、生活を向上させることを理解しています。 

 

そこで、コミュニティのリーダーたちと一致協力しつつ、米国および世界規模で、災害への対応と長期的救済のために不可欠なリソースを提供しているのです。私たちの取り組みは、困窮している人々の生活に長期にわたる変化をもたらすことに重点を置いています。

 

Kris: 新型コロナウィルスによるパンデミックの影響、気候変動の影響拡大、武力紛争などの世界的な危機が続いている中、エコラボのような組織が WER にどのような影響を与えていけると思いますか? 

Kristy: 過去 25 年間にわたって当プログラムにエコラボが与えた影響は、企業と非営利団体のパートナーシップによる相乗効果が、当事者すべてにとっていかに飛躍的なプラスの効果をもたらすかを物語っています。各組織が持つ独自の強みが、支援が必要な人々へのさらなる大義に貢献しています。

 

また、グローバルコミュニティの一員として活動することは協調的対応というメリットをもたらします。つまり、世界のある地域では容易に入手できる寄贈された貨物を、我々のネットワークを介して、リソースが簡単に手に入らない国や状況のニーズを満たすために使うことができるのです。

 

Kris: おっしゃるように、WER とエコラボは長年にわたって、最も助けを必要する人々を支援するために協力してきました。WER とエコラボのパートナーシップが大きなインパクトを与えた最近の支援要請について、説明していただけますか?
 

Kristy: WER とエコラボの記憶に新しい協力の例は、ウクライナの難民危機に対する対応です。 侵攻から数日のうちに、WER は 隣国 モルドバにいる長年のプログラムパートナーと連絡をとり、暴力から逃れてきた難民に救援物資を提供するための流通システムを構築しました。それと同時に私はエコラボに連絡し、初期の緊急対応の一環としてヨーロッパで、そして継続的な取り組みが必要になった場合に備えて米国で、物資を調達できるかどうかを確認しました。

 

エコラボは躊躇することなく、即座に対応してくれました。私たちは共同で、公衆衛生の維持と病気の蔓延を防ぐための基本的な要素である保健・衛生用品として、これまで合計 1700 万ドル以上を提供してきました。

 

我々の、数十年にわたる信頼に基づく関係と、危機の際に支援するという共通の目標は、長年にわたって何百万人もの人々に恩恵をもたらしてきましたが、この事例も同じです。

 

Kris: 2022年には、当社の従業員が Ecolab Community Giving プログラムを通じて 260 万ドル以上を寄付しました。寄付とボランティア活動、またエコラボ財団のマッチングを通じて、世界中の従業員の関与は、380 万ドルに達し、支援した非営利団体の実数は全世界で 2,338 に上ります。コミュニティ寄付マッチングプログラムを持つ企業と協力することのメリットを教えてください。  


Kristy:エコラボのような、企業マッチングプログラムを提供するだけでなく、それを積極的に推進することによって重要な運動を支援し、従業員の間にコミュニティ意識と目的意識を育んでいる企業と協力することは、非常に力強い動機付けとなります。WER にとっての主要なメリットはプログラムへの資金提供の増加、二次的なメリットとしては、私たちの大義に対する注目と一般の認識の向上が挙げられますが、それが目標の達成と、より大きなインパクトを残すうえで役立っています。

 

 

エコラボのコミュニティ・ボランティアの取り組みとエコラボ財団の詳細については、コミュニティへの貢献 ページをご覧ください。

 

*独立セクターが判定した平均値をもとに算出

 


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