2030 年ポジティブ インパクト
プラスの影響をもたらす企業であるためには、共同の努力が必要です。それは、従業員、お客様、コミュニティを常に前進させる考え方です。当社では、2030年ポジティブ インパクト達成に向け、ポジティブな未来を築くためにパートナーと協力しながら共に、より速く前進していくという取り組みを続けています。
当社では、自社、コミュニティ、お客様、環境のために変化をもたらすという目的を持って、2030年ポジティブ インパクト達成に取り組んでいます。また、お客様やサプライパートナーと協力し、ビジネスの成長を促すとともに、永続的にプラスの影響をもたらすことに注力しています。さらに、当社のバリューチェーン全体における進歩の集大成として、2030年までに、Ecolab Solutions とサービスを使用することで、自社事業における資源依存度を低減させるという、水と気候に関わるネット・ポジティブ・インパクトをもたらすことが期待されています。
世界中で
お客様が人と地球のためにより多くのことを行えるようお手伝いします
水
食品
衛生
気候
インパクトを測定する
エコラボのオペレーション
お客様に与える影響に加えて、自社の事業でも変化をもたらすことができると信じています。水や気候、多様性、公平性とインクルージョン、そして安全に関する2030年のポジティブ インパクト目標に向けて、着実に目に見える成果を上げています。
水に関わるネット・ポジティブ・インパクトを達成
水に関わるネット・ポジティブ・インパクトを達成
世界的な水不足に対し、全世界で引き続き緊急の対応を迫られています。すべての人にとって重要な資源である水を、責任をもって管理し利用できるよう、関係者と地域社会を密接に結びつけることが当社に課せられた責任です。世界的な水危機に対処するよう、ともに、より速く前進することは、ビジネスおよび社会上の急務です。
水のレジリエンスがある未来というビジョンは、具体的な行動にかかっています。エコラボにとって、これはお客様とともに水管理を推進し続けることであり、同時に自社事業でウォーター・スチュワードシップのプロジェクトを実施する機会を見出すことを意味します。2030までに、当社は次のことを計画しています。
- 水資源への影響を2018年を基準に全社で生産単位あたり 40% 削減する
- リスクの高い施設では絶対取水量の 50% 以上を再利用する
- 高リスクの水域内においてアライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ(AWS)水準の認定を取得する
全体的な水量影響度を、2018年の基準年から 18% 削減しました。その方法は次のとおりです。
- 3D TRASAR™ や水流に関するインテリジェンスをはじめとする Ecolab Solutions を導入し、エコラボ・スマート・ウォーター・ナビゲーターなどのデジタルツールを活用することで、スマートな水管理をサポート
- プロジェクトを実施し、約 15300 万ガロン(~580,000 立方メートル)の節水を実現。
コミュニティの水を再利用し、リスクの高い施設での絶対取水量を以下の方法により 34% 削減して補給しました。
- 周囲の集水地域のパートナーと協力し、共通の水問題を理解して自然重視のソリューションでこれに対処。
- 地域の水供給への依存度を下げる水利用効率と再利用のプロジェクトを遂行。
10 の施設でアライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ(AWS)認証を取得。
炭素排出問題への取り組み
炭素排出問題への取り組み
エコラボは国連の「Business Ambition for 1.5°C」の署名企業として、科学的根拠に基づく気候目標をいち早く採用し、国連グローバル・コンパクトの「Forward Faster」キャンペーンの一環として、気候に関するリーダーシップを発揮できるよう引き続き取り組んでいます。
エコラボは、スコープ 1 および 2 の温室効果ガス(GHG)の絶対排出量を 2030 年までに2018年の基準年と比較して 50% 削減するという、科学に基づいた目標設定イニシアチブ(SBTi)によって承認された科学に基づく短期目標を掲げています*。2030年までに再生可能電力 100% を実現し、2050年までにネット・ゼロエミッションを達成できるよう取り組んでいます。さらに、購入品やサービスの一部、燃料やエネルギー関連活動、上流輸送・物流、販売製品の使用など、エコラボのスコープ 3 排出を2030年までに2022年の基準年から 25% 削減するための取り組みも進めています。
*スコープ 1 および 2 の GHG 排出量(2018年の基準年比較)、およびスコープ 3 GHG 排出量(2022年の基準年比較)の 90% 絶対削減を含む。
目標を達成するため、当社では科学的根拠に基づく戦略に裏付けられた方法を組み合わせて使用しています。2023年の達成項目は以下のとおりです:
- プロセス改善プロジェクトに注力し、総エネルギー消費量をほぼ 5.7 億 BTU 削減したことにより、スコープ 1 および 2 の炭素排出量(絶対量)を2018年の基準年から 25% 削減。
- 総電力供給量の 64% を再生可能エネルギーにより調達
- 特に北米では、Ford Pro™との協力の下、またヨーロッパでは標準的な自動車選択プロセスの一部として EV 車を導入することで、車両電化プロジェクトを加速。
多様性に富んだインクルーシブな労働力を支援
多様性に富んだインクルーシブな人材を育成
エコラボのインクルージョンと帰属意識重視の文化とは、従業員が自身の可能性を最大限に発揮できるようサポートし、奨励することに重点を置いたものです。当社では、目標を達成し、正しいことを行うために挑戦する多様な視点を取り入れて協力するという、長年の価値観を反映した帰属文化の育成を目指しています。エコラボの2030年インパクト目標はこの取り組みを反映し、管理職レベルでジェンダー多様性を 35%、民族/人種の多様性を 25% に高めることを目指し、多様で様々な経歴を持つ個人に対し平等な機会を提供できるよう尽力しています。
当社では、このような使命を実現するために、以下のような戦略を組み合わせて採用しています:
- より多様な候補者プールの創出
- あらゆる背景を持つ従業員を対象とした従業員リソースグループを通じて、包括性と帰属意識の文化を育成
- 透明性を実現するプロセスとシステムへの投資
これらの取り組みの結果、2023年に以下を達成しました:
- 世界で新規採用された管理職のうち、女性は 39%、米国で新たに採用された管理職のうち有色人種は 27% でした。
- 全世界の従業員の 40% 近くが、アライシップの実践トレーニングコースを修了
- 米国で、管理職レベルの女性比率を 28%、管理職レベルの有色人種比率を 20% に向上。