2024年エコラボ Watermark™ 調査で、水への関心が消費者の購買行動に変化をもたらすことが明らかに

2024年9月23日
Natural landscape showing a river and trees

2 回目の世界的調査で、中国、IMEA、ラテンアメリカの消費者が水を過剰に使用する製品の購入を控えていることが明らかに

水に関するソリューションとサービスを提供する世界的なサステナビリティリーダー、エコラボは本日、世界のウォーター・スチュワードシップの現状を報告する第 2 回年次 Watermark™ 調査の結果を発表しました。

今年の調査では、消費者が依然として気候変動と清潔で安全な水への当面のアクセスに大きな懸念を抱いており、こうした懸念が購買習慣に反映されていることが浮き彫りになりました。複数の地域にまたがる消費者の大多数が、水を過剰に使用する製品の購入を控えていると述べており、その傾向は特に中国(80%)、IMEA(69%)、ラテンアメリカ(65%)で顕著です。

また全地域で、大多数の消費者が、持続可能な方法で生産された製品に、1~4% 上乗せしたより高い金額を支払うことを厭わないとしています。このような消費者の意見が最も目立つのが、中国(93%)、IMEA(86%)、ラテンアメリカ(75%)でした。

「このデータからも明らかなように、サステナビリティは常に消費者にとって関心の的です」と、エコラボの会長兼最高経営責任者の Christophe Beck(クリストフ・ベック)は話します。「今日の企業は、自社製品の購入をやめようとする消費者と、より大きな利益を求める投資家の狭間に立たされています。幸いなことに、スマートな水管理を優先することによって、この重要な資源を保護しながらも、財務面でプラスの結果をもたらし、両者を満足させる方法を見出すことができます。」

2023年に特定された傾向に基づいてまとめられた今年の調査では、さらに説得力のある新しい視点も明らかになりました:

  • 清潔で安全な水へのアクセスは、依然として最重要課題であると考えられている一方で、ほとんどの地域では、清潔で安全な水へのアクセスについて、将来どうなるかよりも、当面の状況を懸念しています。水に関連する問題を最も懸念している地域は、ラテンアメリカ(90%)、中国(88%)、米国(80%)です。
  • 消費者は引き続き、水の保全に対する責任は政府や産業界にあると見なしていますが、その大半は、こうしたリーダーたちがこの問題に対して十分な対策を講じていないと感じています。これは特に米国、ヨーロッパ、アジア・パシフィック、ラテンアメリカに見られる傾向で、こうしたリーダーらが水の保全に関心を持っていると考えているのは、回答者の 42%~51% です。
  • 消費者はまた、特定の業界に対し、 水の使用量削減についてより大きな責任を求めている一方で、最も多くの水を使用している業種として農業、食品・飲料、製造業を挙げています。
  • 消費者は、水危機への対応に関して企業や政府への信頼を失いつつあります。特に米国とヨーロッパでは、企業や政府が水の保全に関心を寄せていると考える消費者は 50% を下回ります。

2024年エコラボ Watermark 調査 ではまた、地域やその他の対象者層ごとに消費者が異なる点も指摘されています。人口密度は、気候や水問題に対する消費者の関心の度合いと相関関係にあることが明確に示されました。実際、都市部に住む消費者は、農村部に住む消費者に比べて気候変動に対する懸念がより強い傾向がみられます。この傾向は、アジア・パシフィック(85%)と米国(74%)の都市部の消費者で最も歴然としています。

「気候変動による潜在的影響は、農村部の消費者にとっては常に懸念事項として理解されてきましたが、都市部の消費者には新たな視点として認識されてきています」と、エコラボの上級副社長兼サステナビリティ最高責任者、Emilio Tenuta(エミリオ・テヌータ)は語ります。「長引く熱波、ひっ迫したインフラ、きれいな空気や水への不平等なアクセスなど、こうした懸念は、世界中の主要都市に住み、働く人々の間で今や最優先課題として関心が高まっています。」

世界各地での調査結果に加え、米国に限定した今年のデータでは、以下のことが明らかになりました:

  • 米国の消費者の 73% は、気候変動が個人的に重要な懸念事項であると考えていますが、ビジネスリーダーや政府が関心を持っていると考る人は 50% 未満にとどまります。
  • 水に対する懸念は米国の成人の間で根強く、特に清潔で安全な水へのアクセス(71%)と利用可能な水(80%)の両方が、将来への大きな懸念事項となっています。
  • 水を節約するために行動を変えることを厭わないと考える米国の消費者の 3 分の 1(33%)が水を過剰に使用する製品の購入を控える一方で、3 分の 2 以上(71%)が水不足は効果的に対処できると楽観的です。

モーニング・コンサルトと共同で2024年初頭に一般成人を対象に実施された第 2 回エコラボ Watermark 調査は、今後も毎年実施する予定です。世界および国別の全結果については、watermark.ecolab.com のインタラクティブ・ダッシュボードをご覧ください。

エコラボについて:

数百万人ものお客様からパートナーとして信頼されているエコラボ(NYSE:ECL)は、水と衛生、感染予防のソリューション、および人々と生活に不可欠なリソースを保護するサービスを提供する、世界的なサステナビリティのリーダーです。1 世紀にわたる革新を基盤とするエコラボは、年間売上高が 150 億ドルで 46,000 名を超える従業員を抱え、世界 170 ヵ国以上で事業を展開しています。科学に基づく包括的ソリューション、データ活用によるインサイト、世界レベルのサービスの提供を通じて、食品安全の促進、清潔で安全な環境の維持、水・エネルギー使用の最適化を支援しています。エコラボの革新的なソリューションによって、食品、ヘルスケア、ライフサイエンス、ホスピタリティ、そして産業市場におけるお客様の業務効率、サステナビリティの向上が実現します。www.ecolab.com

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ソース:エコラボ

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