バイオ医薬品の発展:効率的な医薬品精製を実現するエコラボの革新的なバイオプロセスソリューション

生物製剤は、がん、自己免疫疾患、希少な遺伝性疾患などの複雑な疾患に対して高度に標的を絞った治療法を提供することで、現代の医療を変革しています。従来の低分子医薬品とは異なり、生物製剤は生物学的経路と正確に相互作用するため、たいてい有効性が向上し、副作用が少なくなります。
しかし、生物製剤の製造ははるかに複雑です。その開発における最も重要なステップの 1 つは、細胞やタンパク質、その他の副産物の混合物から治療分子を分離するプロセスである薬物精製です。このステップにより、最終製品が安全かつ有効で、汚染物質がないことが保証されます。
エコラボは2021年、ライフサイエンスおよび重要産業市場向けに高価値の分離・精製ソリューションを提供する、急成長中の世界的な大手プロバイダー、Purolite 社の買収を発表しました。Purolite 製品ポートフォリオは、医薬品会社、カスタム開発・製造組織に、医薬品パイプライン全体にわたってより短時間で高収率の薬物精製を達成するためのアフィニティークロマトグラフィー樹脂のツールボックスを提供します。
精製の新たな基準
Purolite™ 樹脂は、特許取得済みのジェット技術を用いて製造され、今日のモノクローナル抗体精製に求められる厳しいパフォーマンスや品質、規制基準を満たすよう設計された、独自の均一なビーズを作成します。Purolite バイオプロセス樹脂は、モノクローナル抗体および組換えタンパク質の精製に最適で、一貫して高い収率と短いサイクルを実現するように設計されているため、材料費と労力の両面でコストを節約できます。
エコラボは、バリューチェーン全体にわたってお客様のニーズにお応えできるよう、樹脂ツールボックスの拡充に常に取り組んでいます。先週の 2025 BIO カンファレンスで、エコラボは Purolite AP+50 の発売を発表しました。これは、ビーズサイズが 50 ミクロンの革新的な新しい樹脂で、タンパク質を捕捉する優れた耐久性を持ちながら、高い動的結合能力を備えています。
ツールボックスにある他のタイプの樹脂には、次のものがあります。
- 商業スケールの医薬品製造に適したライフサイクルの長い Purolite DurA Cycle Resin™
- 複雑な抗体フラグメントをターゲットとする Purolite CH1 樹脂
エコラボの樹脂ポートフォリオは、後期段階の大規模製造に不可欠なプロセス強化戦略と原価削減をサポートします。また、新しいリガンドをツールボックスに継続的に追加することで、エコラボはお客様固有のニーズに対応し、医薬品パイプライン全体をサポートする製品ポートフォリオを構築しています。
Purolite 社の樹脂技術と生物製剤に関する専門知識を、1 世紀以上にわたるエコラボの製造に関する知識とイノベーションと融合させることで、医薬品メーカーが持続可能な方法で高い生産性と製造コストの削減を達成するための優れたソリューションが誕生しました。
エコラボ ライフサイエンス
エコラボの汚染および環境管理に関する深い専門知識、そして除染ソリューションが組み合わさり、ライフサイエンスの新しい分野が登場しました。エコラボ ライフサイエンスは、創薬から商業生産まで、グローバルに事業全体にわたる製品ライフサイクルのあらゆる段階で、医薬品およびバイオテクノロジーメーカーをサポートします。
バイオプロセス環境特有の要件に合わせたソリューションにより、急速に進化する規制の厳しい業界において、お客様は競争力を維持することができます。新薬の市場投入までの期間を短縮するよう企業への圧力が高まるなか、あらゆる意思決定が重要となります。データに基づいたエコラボの洞察と積極的なソリューションは、遅延を最小限に抑えて効率を高め、最終的には世界中で治療への迅速なアクセスを可能にします。
Purolite 樹脂のパワー
「これは、エコラボ ライフサイエンスのチームとバイオ医薬品製造のパートナーにとって極めて重要な瞬間です」と、エコラボ ライフサイエンスの取締役副社長兼ゼネラルマネージャーの Hayley Crowe(ヘイリー・クロー) は述べています。「Purolite 樹脂は、その均一なビーズ設計と複雑な薬剤の高収率精製を実現する能力により、生産コストを削減し、市場投入までの時間を短縮するとともに、サステナビリティを推進します。最終的には、お客様が重要な治療をより迅速に患者様に提供するうえで大きな一助となります。私たちは、業務のあらゆる段階でお客様をサポートすることをお約束します。」
医療の未来の発展に貢献するエコラボの取組みについての詳細は次をご覧ください:www.puroliteresins.com/ecolab