商業用不動産におけるよりスマートな水利用:エコラボ、CBRE と提携

エコラボと CBRE は、商業ビルにおける水の効率的かつ責任ある利用を推進するため、協力関係を構築しています。

2025年10月07日
Reverse osmosis filtration unit pumping water in industrial water treatment plant

水は建物の運用に欠かせない要素であり、特にデータセンター、ライフサイエンス、先端製造業といった急成長産業では、その重要性がさらに高まっています。そこでエコラボは、世界最大の商業用不動産サービス会社である CBREと提携し、お客様の保有施設全体で水の効率的な利用と水質の改善を推進しています。

両社一丸となり、エコラボの水に関する専門知識を、CBREが世界各地で管理する約80億平方フィートに及ぶ広大な不動産ネットワークに活かしています。CBREの推計によると、同社が管理する施設では年間1000億ガロンを超える水が使用されています。1  両社の連携を通じて、お客様が水使用量の削減、水質の改善、コストの削減、そして運用パフォーマンスの向上を実現できるよう支援しています。

水管理への包括的なアプローチ

このパートナーシップを通じて、CBREのお客様は、CBREの統合型不動産ソリューションとともに提供されるエコラボ独自の水処理技術とサービスを利用できるようになります。これは水管理を包括的に捉え、企業が新たな価値を創出し、測定可能な成果を生み出すことを可能にするアプローチです。

「水は多くの企業にとって、オペレーションへの影響力と収益性のある成長の中核を担う要素です」と、エコラボの上級副社長兼サステナビリティ最高責任者、Emilio Tenuta(エミリオ・テヌータ)は述べています。「製造業では、エネルギーの最大 75% が水システムを経由しています。そのため、水利用の効率化と水質の改善は、気候変動への対応力とビジネスパフォーマンスの向上を支える重要な要素となります。」

エコラボの各種プログラムは、これまでに数千社に及ぶ企業を支援し、数十億ガロンもの水の節約、エネルギーの節約、ならびに排出量の削減を実現してきました。これにより、サステナビリティと事業パフォーマンスの両立が可能であることを実証しています。

高い影響力を持つ産業の未来に応える

水の安定的な確保、水質の維持、ならびに水利用の効率化は、データセンターや半導体製造など、精度および稼働率を重視する産業において極めて重要な課題となっています。これらの企業の多くはすでに、スマートな水システムを導入し、事業運営の安定化およびサステナビリティ目標の達成に向けて取り組んでいます。CBREとエコラボのパートナーシップは、これらの目標を不動産戦略と結びつけることで、環境面および経済面の双方においてプラスの成果を生み出します。

Corporate buildings

CBREのサステナビリティ関連サービスの拡充

エコラボは、CBREのサステナビリティ関連サービスの拡大を支援するパートナー企業として新たに参画しました。最近の取り組みとしては、気候リスク分析プラットフォーム「Climate X 」や、サステナビリティデータインテリジェンスプラットフォーム「Deepki」との協業、 さらにNRGの再生可能エネルギー諮問グループの買収などが挙げられます。

「当社は、お客様が直面するサステナビリティに関する最大の課題を解決し、価値を創出することに注力しています。特にデータセンター、ライフサイエンス、先端製造業などの分野では、水の重要性が一段と高まっています」と、CBREのサステナビリティ最高責任者、ロブ・バーナード(Rob Bernard)は述べています。「CBREとエコラボの専門知識と事業規模を組み合わせることで、企業は水に関するあらゆるニーズに包括的かつ効果的に対応できるようになり、業界における水の利用の在り方を変革する可能性が広がっています。」


参考文献

  1. 商業ビルにおける水使用量について、ENERGY STAR ポートフォリオ マネジャーのベンチマーク平均値を基準としています。↵

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