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デジタルインサイトを利用して院内感染率を下げる

背景

日常生活における適切な手指の衛生は、人々が健康を維持するうえで役立ちます。一方、病院内では極めて重要です。手指の衛生は、医療処置を受ける患者が感染する可能性のある医療関連感染 (HAI) を防ぐための最も効果的な方法として挙げられます1。毎年、世界中で数百万人の患者が HAI の被害に遭っています2。米国の病院では一日あたり 31 人に一人の割合で医療関連感染が発生し、毎年 75,000 人がそれがもとで死亡しています3

技術革新

エコラボでは、手指の衛生に関して電子的な注意喚起を促す手指の衛生コンプライアンス監視システムを開発しました。このシステムにより、最高レベルの継続的な手指の衛生コンプライアンスを達成できるよう病院を支援します。電子バッジは、各患者のベッド周りにおける手指の衛生の実践状況を記録し、医療従事者の責任を明確化するとともに、改善を促すリアルタイムの警告とガイダンスを提供することで、安全でない患者とのやりとりを防止します。

効果

米国の 5 つの病院で、合計 1,609 床のベッドに監視システムを導入してから 2 年が経過し、遡及的な調査で 5 つすべての病院で手指の衛生に関するコンプライアンスのレベルが 86~90% に高まったことが分かりました4。比較すると、米国疾病予防管理センター (CDC) では、平均的な米国の病院における手指の衛生に関するコンプライアンス率は約 40% 程度と推定しています5。さらに重要な点は、5 つすべての病院で合計の年間 HAI 発生率も低下しており、手指の衛生に関するコンプライアンス監視システムが HAI のリスク軽減と患者の安全の改善に役立っている可能性を示しています。その他のメリットとしては、HAI 治療のために入院を延ばす必要がなくなり新規患者のための空きベッドが増える、また医療従事者が直接的な観察を通じて手指の衛生に関するコンプライアンスを手作業で監視する必要性を排除することで生産性が高まる、といった点が挙げられます。

参考文献

1 米国疾病予防管理センター (CDC)、 https://www.cdc.gov/handhygiene/

2 世界保健機関、https://www.who.int/gpsc/country_work/gpsc_ccisc_fact_sheet_en.pdf

3 CDC、https://www.cdc.gov/hai/data/index.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fhai%2Fsurveillance%2Findex.html

4 5 つの病院で HAI の発生が低下、2019年エコラボ調査研究

5 Sickbert-Bennett E.E. 他. Reduction of healthcare-associated infections by exceeding high compliance with hand hygiene practices(手指の衛生に関する取り組みのコンプライアンスをさらに高めることで医療関連感染を低減) 発行:Vol 22, Number 9、2016年9月

HAI case study eROI savings
Phase II HHCM Equipment January 2020
エコラボの手指の衛生に関するコンプライアンス監視システム

実用的な洞察&デジタルダッシュボード

適切なデータがなければ院内感染は減らせません。カスタマイズ可能で臨床医にとっても使いやすいダッシュボードなら、データを収集して、一人ひとりの手指の衛生行動に関する洞察を提供し、コンプライアンス達成度の正確な評価が実現します。是正措置が必要な箇所を部門、チーム、個人の各レベルで正確に特定することができます。