イノベーションで「もっと環境にやさしい塗装工場」に
困難な課題
この数十年間、自動車業界では企業の社会的責任に対する熱心な取り組みが加速的に進められています。特に、天然資源の消費削減や、排気ガス・廃棄物の削減を目的とした、サステナビリティの目標を達成するためのプログラムや対策が多数導入されています。自動車用塗装ブースのメンテナンスにおいて、塗料残留物を浮かせるか沈ませて清掃や廃棄処理をしやすくするための塗料不粘着化システムは、当社にとって特に興味深い分野となっています。
長年にわたり、塗料不粘着化システムにはメラミンホルムアルデヒドが使用されていました。しかし環境意識を持ったメーカーの間では、ホルムアルデヒドが環境に影響を及ぼす可能性について懸念の声が高まっていました。私たちはお客様と密接に協力してきたことで、より環境に優しい別の方法が求められていると気づき、それに向けて取り組んできました。
当社では、サステナビリティの 3 本柱である経済的、環境的、社会的持続性のすべてにおいて価値を提供するプログラムを開発し、高い評価を受けました。
99% 再生可能な資源
当社では、広範な研究、綿密な実地テストを行い、APEX™ 塗料不粘着化技術を開発しました。これは、再生可能資源を原料とし、ホルムアルデヒドを含まず、完全に生分解できる効果的な塗料不粘着化物質を使用する初めての技術です。APEX プログラムは、優れた性能を発揮しながら、化学薬品の使用や固形廃棄物、水の使用量、そして総運用コストの低減を支援します。この技術は、優れた革新、技術発展、そして業績が評価され、Automotive News PACE アワードを受賞したほか、最も重要である当社のお客様の高い支持を得ています。
- 99% 以上が再生可能資源から成り、有害化学物質、発がん性化学物質を含まない
- 化学薬品の使用を 80% 以上削減
- 廃棄物を 50% 以上削減
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