イノベーションと共同研究を通じてエコラボ製品のサステナビリティを推進

2024年8月21日
Two Ecolab associates installing an Ultrasil membrane at a facility

エコラボは、サステナビリティの世界的リーダーとして、人々と環境に最大限のプラスの効果をもたらしながら、お客様のニーズに応える製品をデザインし、ビジネスの成長をサポートします。エコラボは事業の成長を支える意欲的な目標を掲げるだけでなく、当社が提供する製品やサービスの二酸化炭素排出量削減にも努めています。エコラボ製品のサステナビリティ基準を継続的に向上させるためには、サプライヤーとの連携のほか、研究開発、エンジニアリングへの投資が最も重要です。

改善された定置洗浄プロセスで世界の食糧供給を維持

エコラボは、食品・飲料業界で使用される定置洗浄(CIP)ソリューションに酵素を応用し、環境への影響を考慮しながら食品衛生と品質の向上に優先的に取り組んでいます。この取り組みを成し遂げるには、可能な限りバイオ由来の原料を使用した製品を調合することです。例えば、エコラボの定置洗浄(CIP)カスタム洗浄システムでは、水酸化ナトリウムや塩素などの従来の洗浄剤を酵素に置き換えることができます。これらの酵素、つまり生物学的触媒は、従来の化学物質の使用を最小限に抑えながら、有機廃棄物や土壌の分解を助けます。

再生可能な資源である酵素は容易に生分解されるため、従来のプロセスに比べて廃棄物や副産物を減らすことができます。1  酵素は、特定の土壌タイプに効果的かつ迅速に作用するようデザインできるため、特定の用途では化学原料の使用量を減らすことができます。このような用途では、製品の製造、梱包、流通、廃棄に関連する二酸化炭素排出量が、従来の製品やサービスよりも少なくなります。

その一例が酪農産業向けのデジタル膜洗浄ソリューション、ULTRASIL™ CONNECTED です。エコラボの ULTRASIL CONNECTED は、革新的な酵素化学で洗浄性能を高め、統合型デジタルモジュールで生産性を可視化します。新しい高性能化学薬品は、膜洗浄プログラムから塩素を削減、場合によっては除去できるよう調合されています。塩素の使用を最小限に抑えることで、酸化剤を使用する機器や膜の損傷リスクを低く抑え、排水汚染のリスクを軽減することができます。洗浄プロセスで塩素を減らすことで、酸化剤の腐食性や膜を損傷する可能性のある副作用も緩和されます。

低製品カーボンフットプリントオプションをサプライヤーと共同開発

エコラボでは、スコープ 3 脱炭素化目標を推進するため、自社の持続可能な調達プログラムを通じて、環境負荷の高い原材料に代わる、より二酸化炭素排出量の少ない製品を引き続き模索しています。 

「エコラボの調達チームは、製品の持続可能性を高め、より多くのプラスの効果をもたらす新しい革新的な方法を模索しながら、製品ポートフォリオを継続的に改善しています」と、エコラボ サプライチェーン担当上級副社長兼最高調達責任者の Frederick Dutrenit(フレデリック・デュトレニト)は述べます。「当社のサプライヤーは、このような戦略を成功に導く重要な存在です。そして当社の持続可能な調達プログラムは、最新の科学、ステークホルダーの期待、また組織としての価値観に沿うよう進化し続けています。」

最近の例として、エコラボは、世界的なバイオソリューション企業、Novonesis と提携し、バイオベースの製剤に使用する酵素を研究しています。

幅広いポートフォリオと専門知識を有する Novonesis は、エコラボがサービスを提供する市場に革新的な生物学的ソリューションを提供する上で貴重な協力者です。Novonesis は循環型思考のパイオニアでもあり、カルンボー・シンバイオシスの一環として、世界初の循環型生産の一例を確立しました。デンマークのカルンボーに本拠を置くカルンボー・シンバイオシスは、17 社間のの官民パートナーシップで、資源の共有と再利用によって節約と廃棄物の最小化を目指しています。2023年には、Novonesis の総リサイクル率と堆肥化率は 99% を上回り、エネルギー回収を伴わない埋め立てや焼却に回される割合は 1% 未満でした。

エコラボは、気候と製品のサステナビリティ目標を達成するには、技術革新とサプライヤーとの連携双方へ賢明に投資することが重要であると認識しています。Novonesis との共同開発といった取り組みを進めることで、当社はパートナーとともに、前向きな未来を創造していくことができます。

エコラボの製品サステナビリティに関する詳細については、https://www.ecolab.com/corporate-responsibility/environment/product-sustainability をご覧ください。

関連ニュース