水と気候の専門家

世界 170ヵ国以上の幅広い業界で事業を展開するエコラボは、業務における水の使用方法について独自の視点を持っています。気候がますます不規則となり、良好な水質の水が入手しにくいという問題に世界が取り組むなか、当社は、企業のスマートな水管理を支援し、順応力のあるオペレーションのサポート、イノベーションの促進、すべての人々にとって貴重な水資源の保全に意欲を燃やしています。


水ストレス、水管理と気候の専門技術

何も対策を講じなければ、私たちの世界は2030年までに真水の資源が 56% 不足することになります(出典:WRI)。水はビジネスの運営に不可欠なものの、予測されているこのギャップを埋めるには、現在企業が進めている水使用量の節約に対する取り組みは不十分です。当社の専門家は、貴重な水資源を守るために、企業レベルと各施設での水の使用方法を再考するための支援を提供します。

Ecolab Senior vice president and water and climate expert Emilo Tenuta

Emilio Tenuta(エミリオ・テヌータ)は、エコラボのコーポレート・サステナビリティ部門上級副社長兼サステナビリティ最高責任者です。企業の社会的責任と環境スチュワードシップを重視し、当社のお客様がよりサステナビリティを意識した事業運営を実現できるよう支援しながら、エコラボのサステナビリティおよび ESG の活動をリードしています。特にウォーター・スチュワードシップと気候変動対策に重点を置いた、国際的なサステナビリティの推進活動に積極的に取り組んでいます。また、水に関する問題と企業のサステナビリティの専門家として、幅広い業種のイベントで講演も行っています。

エコラボでは、当社 2030 年度のインパクト目標の立案、強化されたエコラボ・スマート・ウォーター・ナビゲーターの導入のほか、アライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ基準に準拠して当社施設 4 か所の認定を取得し、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスおよび CDP A リストを含む権威あるサステナビリティと ESG のランキングに、水と気候分野でエコラボが名を連ねることに貢献するなど、企業としてのサステナビリティ目標への取り組み、ならびに数々の成果の達成で重要な役割を果たしています。

ウィスコンシン大学オークレア校で化学およびビジネスの学士号を、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院で MBA を取得しています。

Senior Vice President and water expert Dr. Jim Rekoske

Calvin Emanuel は現在、エコラボの持続可能な成長ソリューション担当副社長兼本部長を務めています。

お客様が自社の水と気候に関する目標を達成し、持続可能な成長を促せるよう、成果ベースの水ソリューション、デジタル革新、エンジニアリングサービスを中心に提供する、グローバル持続可能成長ソリューション部門を率いています。

現在、Chemical Educational Foundation(化学教育財団:CEF)の評議会委員を務めています。CEF プログラムは学生、教育者、地域社会を鼓舞し、未来の科学、技術、工学、数学の人材を育成することを目的としています。

オーバーン大学で化学の学士号を取得。さらに、ウェイン州立大学で有機化学の博士号、ヒューストン大学クリアレイク校で MBA を取得しました。

Ecolab Water expert and industry fellow Dr. Geoff Townsend

Townsend 博士は、エコラボの専門研究員として、 お客様が、財務および環境への影響を最小限に抑えながら水不足、水質問題に関する課題に対応できるようにすることに重点を置きつつ、エコラボの水・エネルギー関連のイノベーションの推進をサポートしています。

発電や石油化学処理を含む様々な業種で、プロセスの設計、最適化、トラブルシューティングの豊富な経験を持っています。また、エコラボのサステナビリティへの取り組みの中でも、特にウォーター・スチュワードシップと脱炭素化に熱心に携わり、様々な非営利団体(NGO)と協力しています。2017年以降は、Water Europe のクラスター・テーマである「Water Smart Industry(ウォーター・スマート産業)」のリーダーを務め、現在はヨーロッパと中東で複数の排水リサイクルプロジェクトに取り組んでいます。

イースト・アングリア大学(UEA)で生態学の学士号、ケンブリッジ大学で環境化学の博士号を取得しています。

水に関するリスク管理

水には細菌が繁殖している可能性があり、それが原因となって深刻な病気にかかったり、死に至ることさえあります。しかし、どの産業や場所、地域がどこであっても、水の安全性という問題から免れることはできません。エコラボの専門知識があれば、企業は水の処理や管理を適切に行い、感染症発生によるリスクからスタッフやゲスト、業務を守ることができます。

Dan-LeCloux

LeCloux 博士は、Ecolab Inc. の研究開発・エンジニアリング(RD&E)担当上級副社長です。

その役職において、エコラボのインダストリアルグループの新製品ポートフォリオを調整し、組織内の収益、利益率、および能力の拡大を促せるよう、RD&E 部門の戦略と業務遂行を指揮しています。

ミネソタ大学で理学士号、マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。さらに、カリフォルニア工科大学で NIH 博士研究員も務めました。現在は、ミネソタ大学化学学部の産業諮問委員を務めています。

Senior industry technical consultant and water expert Eric Myers

Eric Myers は、エコラボの系列会社ナルコ ウォーターの独立したビジネスグループのひとつ、インスティテューショナル・ウォーターセーフティ・サービスのシニア インダストリー テクニカルコンサルタントです。水の安全を専門とし、25 年以上に及ぶ業界経験をエコラボ インスティチューショナル事業の水安全業務にもたらすとともに、水媒介性病原体(建物の水システムにおけるレジオネラ菌と緑膿菌など)の危害を防ぐというビジネス上の使命において、重要な役割を果たしています。

オハイオ州立大学で主に食品微生物学を学び、食品科学と栄養学の学士号を取得しているほか、イリノイ大学で食品科学と微生物学の修士号を取得しています。また、ASHRAE 規格委員会の SSPC 1881 と SPC 514P2 の投票権を持つメンバーでもあります。


1 米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)。  Standard 188-2021, Prevention of Legionellosis Associated with Building Water Systems(建物の水システムに関連するレジオネラ症の予防)、ASHRAE Guideline 12-2020, Managing the Risk of Legionellosis Associated with Building Water Systems(建物の水システムに関連するレジオネラ症のリスク管理)。

2 米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)。  Standard 514P, Minimizing Risk of Disease and Injury Associated with Building Water Systems(建物の水システムに関連する病気・怪我のリスク最小化)。 

Vice President of Research, Development & Engineering and GMP Food Safety Expert Dr. John Hanlin

John Hanlin 博士は、食品衛生研究開発エンジニアリング(RD&E)担当の副社長で、エコラボのグローバルフード アンド ビバレッジ事業部を支援しています。同事業部では、食品衛生プラットフォームをサポートしながら、エコラボの顧客やアカウントチームを相手に幅広く活躍しています。彼の食品衛生と公衆衛生における専門知識は、事業部と組織全体にとって、感染症のもたらす大きな世界的課題を考える上での基盤となっています。

サルモネラ菌、リステリア菌、レジオネラ症の原因となる細菌など、主に食品や水を媒介とする病原菌の問題に取り組んでいます。社外の GMP 食品衛生分野のリーダーたちと深く関わり、 政府機関や学術団体、産業団体と強固な関係を築いてきました。

ハンリン博士はエコラボに在職中、以下の業績を上げました。 

  • エコラボのグローバル公衆衛生プラットフォームの確立
  • 米国 CDC が官民一体のパートナーとしてナルコ ウォーターを評価
  • 食品衛生や公衆衛生に関する顧客や業界向けのプレゼンテーションを 200 回以上実施
  • 食品衛生、衛生の慣行、レジオネラ菌やその他の水系病原体に関する記事を発表

ハンリン博士は国際食品保護協会(International Association for Food Protection)のメンバーです。

スコットランドのエディンバラ大学で生物学と微生物学の学士号を、テンプル大学で MBA を、シラキュース大学で生物学と微生物学の博士号をそれぞれ取得しています。