Ecolab experts in a dairy processing plant

2030 年ポジティブ インパクト

エコラボでは、高いパフォーマンスを発揮するチームを原動力に、影響力を拡大しながら、ビジネスを成長させています。2030年ポジティブ インパクトの実現に向けた当社の取り組みは、協力して重要な資源を守り、正しいことを行うという当社の使命を反映しています。

当社では、自社、コミュニティ、お客様、環境のために変化をもたらすという目的を持って、2030年ポジティブ インパクト達成に取り組んでいます。また、お客様やサプライパートナーと協力し、ビジネスの成長を促すとともに、永続的にプラスの影響をもたらすことに注力しています。

世界中で

私たちは、お客様のビジネスの成長と影響力の向上を支援しています

Rushing waterfall

2030年までに、お客様が毎年 3000 億ガロン(11億 m³)の水を節約できるよう支援します。これは、10 億人分の年間飲料水需要量に相当します。

Large windmill photographed from above a field

気候

2030年までに、お客様が温室効果ガスの排出量を年間 600 万メートルトン削減し、約 1000 万件の汚染関連疾患を予防できるよう支援します。

2019年コーポレート・サステナビリティレポート

食品

2030年までに、毎年 20 億人を食中毒や感染症から守れるよう、お客様を支援します。

eROI dashboard

価値

2030年までに、エコラボのソリューションおよびサービスを活用することで、お客様が累計 180 億ドルの価値を実現できるよう支援します。

エコラボのオペレーション

当社はお客様との取り組みに加え、自社事業を通じて影響を拡大します。エコラボは、水、気候、エンゲージメントとインクルージョン、安全といった分野における 2030年ポジティブ インパクト目標の実現に向けて、着実に前進を遂げています。

水に関わるネット・ポジティブ・インパクトを達成

水に関わるネット・ポジティブ・インパクトに向けた取り組み

世界的な水不足に対し、全世界で引き続き緊急の対応を迫られています。すべての人にとって重要な資源である水を、責任をもって管理し利用できるよう、関係者と地域社会を密接に結びつけることが当社の取り組みです。世界的な水危機に立ち向かうために共に取り組む中で、急速な成長を遂げ、影響力を拡大し、チームを強化することは、ビジネスおよび社会の両面において欠かせない当社の使命です。

水のレジリエンスがある未来というビジョンは、具体的な行動にかかっています。エコラボにとって、これはお客様とともに水管理を推進し続けることであり、同時に自社事業でウォーター・スチュワードシップのプロジェクトを実施する機会を見出すことを意味します。2030までに、当社は次のことを計画しています。

  • 水資源への影響を2018年を基準に全社で生産単位あたり 40% 削減する
  • リスクの高い施設では絶対取水量の 50% 以上を再利用する
  • 高リスクの水域内においてアライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ(AWS)水準の認定を取得する 

全体的な水量影響度を、2018年の基準年から 29% 削減しました。その方法は次のとおりです。

  • 3D TRASAR™ や水流に関するインテリジェンスをはじめとする Ecolab Solutions を導入し、エコラボ・スマート・ウォーター・ナビゲーターなどのデジタルツールを活用することで、スマートな水管理をサポート

コミュニティの水を再利用し、リスクの高い施設での絶対取水量を以下の方法により 64% 削減して補給しました。

  • 周囲の集水地域のパートナーと協力し、共通の水問題を理解して自然重視のソリューションでこれに対処。
  • 地域の水供給への依存度を下げる水利用効率と再利用のプロジェクトを遂行。

13 の施設でアライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ(AWS)認証を取得。

炭素排出問題への取り組み

炭素排出問題への取り組み

当社では、自社事業の脱炭素化を進めるとともに、お客様にも同様の取り組みを行っていただけるようサポートすることで、気候変動という差し迫った課題に対応しながら、優れた業績を推進しています。

エコラボは、スコープ 1 および 2 の温室効果ガス(GHG)の絶対排出量を 2030 年までに 2018 年の基準年と比較して 50% 削減するという、科学に基づく短期目標を掲げており、これは科学に基づいた目標設定イニシアチブ(SBTi)によって承認されています。当社は、2030年までに再生可能電力 100% を実現し、2050年までにネット・ゼロエミッションを達成できるよう取り組んでいます*。またエコラボでは、購入品やサービスの一部、燃料やエネルギー関連活動、上流輸送・物流、下流のリース資産など、エコラボのスコープ 3 排出量を2030年までに2022年の基準年から 25% 削減するための取り組みも進めています。


*スコープ 1 および 2 の GHG 排出量(2018年の基準年比較)、およびスコープ 3 GHG 排出量(2022年の基準年比較)の 90% 絶対削減を含む。

目標を達成するため、当社では科学的根拠に基づく戦略に裏付けられた方法を組み合わせて使用しています。2024年の達成項目は以下のとおりです:

  • プロセス改善プロジェクトに注力し、総エネルギー消費量をほぼ 13.7 億 BTU 削減したことにより、スコープ 1 および 2 の炭素排出量(絶対量)を2018年の基準年から 33% 削減。
  • 総電力供給量の 71% を再生可能エネルギーにより調達
  • 特に北米では Ford Pro™ との協力 の下、またヨーロッパでは標準的な自動車選択プロセスの一部として EV 車を導入することで、車両電化プロジェクトを加速。
エコラボの気候リーダーシップに関する詳細

多様性に富んだインクルーシブな労働力を支援 

多様性に富んだインクルーシブな人材を育成

エコラボのインクルージョンと帰属意識重視の文化とは、従業員が自身の可能性を最大限に発揮できるようサポートし、奨励することに重点を置いたものです。当社では、目標を達成し、正しいことを行うために挑戦する多様な視点を取り入れて協力するという、長年の価値観を反映した帰属文化の育成を目指しています。エコラボの2030年インパクト目標はこの取り組みを反映し、管理職レベルでジェンダー多様性を 35%、民族/人種の多様性を 25% に高めることを目指し、多様で様々な経歴を持つ個人に対し平等な機会を提供できるよう尽力しています。

当社では、このような使命を実現するために、以下のような戦略を組み合わせて採用しています:

  • より多様な候補者プールの創出
  • あらゆる背景を持つ従業員を対象とした従業員リソースグループを通じて、包括性と帰属意識の文化を育成
  • 透明性を実現するプロセスとシステムへの投資

これらの取り組みの結果、2023年に以下を達成しました:

  • 世界で新規採用された管理職のうち、女性は 39%、米国で新たに採用された管理職のうち有色人種は 27% でした。
  • 全世界の従業員の 40% 近くが、アライシップの実践トレーニングコースを修了
  • 米国で、管理職レベルの女性比率を 28%、管理職レベルの有色人種比率を 20% に向上。
多様で受容的なチーム構築に対するエコラボのアプローチについての詳細

「ゴールゼロ」を目指し、あらゆるエリアで安全性を最優先

「ゴールゼロ」を目指し、あらゆるエリアで安全性を最優先

当社の安全目標は常にインシデントゼロであり、この目標に期限はありません。安全は、私たちが毎日あらためて誓う、揺るぎない取り組みです。当社は「ゴールゼロ」という考え方に基づき、自社施設だけでなく、お客様の拠点においてもトレーニングと教育を重視しています。

エコラボでは、作業を開始する前にリスクを評価し、安全に関わる問題を特定して対処し、危険な状況を是正します。これはすべてのエコラボ拠点、そしてエコラボが事業を展開するあらゆる場所において徹底されています。従業員はリスクを評価するための訓練を受けており、安全でないと判断される状況では、いつでも作業を停止する権限が与えられています。また当社では、すべての従業員が日々、安全かつ慎重に業務を遂行できるよう、トレーニングと教育に努めています。

当社の 2024 年の安全データを見る