地域エネルギー

ナルコ ウォーター

水およびプロセス管理ソリューションのグローバルリーダーであるエコラボ系列会社のナルコ ウォーターは、幅広い業種のお客様と提携し、水と気候への影響を最小限に抑える一方で、最大限の成果を引き出し、総コストを最適化します。

ナルコ ウォーターについて

ナルコは、水やエネルギー、その他の天然資源の消費を減らし、空気の質を改善して、環境への排出を抑え、お客様の利益を高めつつ生産性と最終製品の質を向上するお手伝いをします。

ナルコ ウォーターの沿革

沿革1ナルコ ウォーターは1928年、水処理に使用するアルミン酸ナトリウムを販売するシカゴの 2 つの会社、Chicago Chemical Company と Aluminate Sales Corporation の合併により、National Aluminate Corporation として設立されました。Chicago Chemical Company は主に、市政機関や、ボイラ給水処理工場への販売を行っていました。Aluminate Sales Corporation は、蒸気機関車用の水を調整する必要のある鉄道会社と取引をしていました。

 

National Aluminate は1929年、油井で使用される掘削泥水用添加剤向けにアルミン酸ナトリウムの販売を拡大するために、テキサスに Visco Products Company という小さな会社を設立しました。これは、ナルコが石油産業界でその地位を確かなものにする足がかりとなりました。  蒸気機関車からディーゼルへの移行が進むと、ナルコは米国内での取引のほぼ半分を失いました。これが、結果としてナルコにとっての転換期となりました。というのも、このときに多様化の必要性に気づくことができたからです。ディーゼル燃料の油処理、燃焼触媒、そして鉄道路線の雑草防除用薬品により、さらに大きな産業市場へ進出するチャンスがナルコにもたらされました。

 

1959年、National Aluminate の社名は、事業領域の拡大を反映するため、ナルコ・ケミカルカンパニーに正式に変更されました。ナルコの研究開発における取り組みの中で、無機化学から有機化学へ移り変わる大きな流れがあり、ナルコは水処理で使用される重要な合成高分子の開発を他社に先駆けて行いました。

 

沿革2

1970年代、ナルコはエネルギー危機の中で顧客のニーズに応えながら、50 年間に及ぶ水処理と石油工学における実績、そして国際的な拡大へのたゆまぬ挑戦により、安定した成長を続けることができました。

 

1979年、イリノイ州ネイパービルに新規開設した研究開発室は、業界で初めて、研究者たちが顧客の工場の動作条件下で製品の性能を試すことが可能な高性能の工程シミュレーション機器を装備していました。1986年にはこの研究開発室に隣接した場所に 300,000 平方フィートの広さの複合施設を建設し、ナルコは本社をネイパービルに移しました。

 

沿革31980年代から1990年代にかけて、環境に関する課題が大きく取り上げられるようになりました。ナルコは1984年、市場に先駆けて、ドラム缶に代わる革新的な製品、PORTA-FEED® 高度化学処理システムを発表しました。これは、完全排水、積み重ねが可能で、しかも簡単に再利用できる様々なサイズのステンレス製ユニットを特徴とする製品です。技術革新が進む中で、ナルコは、より付加価値のあるサービスを提供する高度な診断用のフィード、制御、およびモニタリングシステムを開発しました。これまでに当社が賞を獲得した技術には、多くの重要分野で大幅な進歩に貢献したものもあります。1999年、ナルコの ULTIMER® 高分子技術は U.S. Presidential Green Chemistry Challenge Award(米国大統領グリーンケミストリーチャレンジ賞)を受賞しました。この Green Chemistry プログラムは、汚染防止や、産業界の幅広い用途に寄与している革新的化学技術の開発を評価、促進するものです。 

 

沿革41990年代は世界的なマーケット統合の時代となり、世界中の主要産業がコア・コンピテンシーと競争力の課題に取り組みました。ナルコは 10 年間で 24 社以上の企業を買収・統合し、また同年代終盤の1999年には、インフラサービスの世界的リーダーである Suez Lyonnaise des Eaux にナルコが買収されることになりました。Suez は、水処理とプロセスケミカルの分野で世界をリードする 2 つの組織、Calgon Corporation および Aquazur とナルコを統合しました。2001年3月、Suez の水処理部門のブランド再構築の一環として、ナルコの社名はオンデオナルコカンパニーに変わりました。 

 

その 2 年後、アメリカの投資会社 3 社からなる投資グループが Suez からナルコを買収し、再び改名されました。ナルコ ホールディング株式会社として新たにスタートしたナルコは、2004年11月、ニューヨーク株式市場で新規公開株による取引を再開しました。その年、ナルコの売上は好調な伸びを示し、初めて 30 億ドルの大台を超える売上を記録しました。2005年から2007年初頭まで、投資グループは所有するナルコ株式の売り出しを続け、最終的にはすべての株式を売却しました。 

 

2011年、ナルコはエコラボと合併しました。